インド、マレーシア、フィリピン留学 英語コース/カリキュラム比較
アジアの語学留学と言えば、フィリピンのプライベートレッスンがメジャーですが、大学進学に強いマレーシア、異文化体験が強烈なインド等、それぞれ特徴があります。留学期間や目的を考えて、希望に合った留学先を見つけましょう。
コースの特徴
国 | 特徴 |
インド |
インドの語学学校は、グループレッスンが中心 インドの語学コースは、グループクラスで、読む、書く、聞く、話すと言った基本スキルを強化する、所謂、一般英語が主流。留学生自体がそれほど多くないので、1クラス6-7人と言うのが一般的。ニューデリーなど人気の都市は、1クラス10人程度になる。 専門英語コース 一般英語コースが中心で、ビジネス英語、試験対策コースなどを通年のレギュラーコースで設定している学校は少ない。 試験対策コース、ビジネス英語コース、ヒンディコースなどを設置していても、受講申込者が少なく、申し込み者が一定数集まれば、開講すると言うケースがほとんど。 また、コースとは言わないまでも、選択授業にビジネス英語クラス、試験対策(IELTS)クラスを設けている学校は数校ある。 プライベートレッスン 人件費がそれほど高くないので、リーズナブルな費用で、プライベートレッスンを追加することができる。プレゼンテーションの練習がしたい、特定の分野の英語を集中的に訓練したい場合には、十分検討の価値がある。 周囲の雰囲気に押されて、グループレッスンではなかなか発言ができないと言うような場合は、インド人の友人を見つけて、話し相手になってもらい、話すことに慣れる方法が有効だ。 ヒンディーコース インドに多言語国家であり、公用語だけでも17言語もある。ヒンディーコースはもともと、ヒンディー語を話せない現地の人を対象に開講され、外国人をあまり対象としてこなかった為、開講が夜の時間帯や週末だったり、ビザ申請に必要な書類が発行できないと言った問題が多い。 近年、留学生向けのヒンディー語コースも少しづつ増えて来ているが、受講希望者が少ないこともあり、プライベートレッスンになることが少なくない。 インターンシップ、ボランティア、+αの学習 一定期間、集中英語コースを受講した後に申し込むことができる、インターンシップ、ボランティアは盛んに行われており、大学生などに人気がある。また、語学学習の後に、語学学校に併設されているプログラムや、別の専門学校などで、IT専門コース、ヨガインストラクターコース、アーユルヴェーダコースなどを受講することも可能。 留学生の国籍 サウジアラビア、イエメンなどの中東からの留学生が最も多い。中東出身者の大半はムスリムなので、イスラムの礼拝の時間などを考慮したスケジュールを組んでいる学校もある。 次に多いのが ザイール、ナイジェリアなどのアフリカ系学生。 人数の多い学校では、中東、アフリカからの学生はグループ単位で参加することが多い。 南米、アジアからの学生はまだ少数派だが、アジアの学生の集客に力を入れている学校は多い。 インドの英語教師 インドでは、相対的に教師の社会的地位が高い。教師と言う職業に就くために、それなりの教育を受けてきており、プライドもあるため、語学スクールの教師と言えども、ポリシーを持った人格者が多い。 インド人学生 インドでは、英語は準公用語に位置付けられ、会社や学校では英語が使われるが、日常生活では、現地語やヒンディーが話されている。小学校から英語を学んでいるので、英語が流暢なインド人は多いが、英語専門学校に通うインド人も少なくない。 大半のインド人学生は、夜間や週末に開講されるパートタイムクラスに籍を置いているので、クラスメイトになることは稀だが、学校内で知り合う機会は多い。 |
マレーシア | マレーシアの語学学校は、グループレッスンが中心 読む、書く、聞く、話すと言った基本スキルを強化する、所謂、一般英語コースが主流。アメリカ、イギリス、オーストラリア等ネイティブ圏の英語学校の系列校が多く、カリキュラムも本国のノウハウを利用しているケースが多い。 一般英語コース中心、試験対策コース(IELTS)が充実 大学進学等のため、英語学校に通うマレーシア人学生も多い。一般にマレーシア人学生の英語力は高く、マレーシア人学生と同じクラスになることは少ないが、他の国の語学学校とは様子が違う。 基本的な語学力を強化するための一般英語コースに加え、マレーシア人学生のニーズを反映して、試験対策コース(UELTS)が充実している。但し、受講するには中級レベル以上の英語力が必要。 大学進学準備プログラム(サービス) マレーシアは、国の国際化政策として、大学等の高等教育機関への留学生の受け入れに積極的であり、語学スクールも、大学進学希望者向けのサービスを充実させている。IELTSなどの試験対策コースの拡充だけでなく、キャンパスツアー等も行われる。 ビジネス英語コースは上級者向け マレーシアの英語学校の特徴の一つは、マレーシア人学生の割合が高いことだ。このため、ビジネス英語コースなどは、基本的な語学力のあるマレーシア人学生を対象としたコースが中心になっている。内容も、語学を学ぶというよりは、ビジネスを英語で学び、必要な語学スキルをブラッシュアップしていくと言ったイメージの内容になっている。 ネイティブ教師が多い
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フィリピン | プライベートレッスン中心 (フィリピン独自の個人レッスン) フィリピンでは、ほとんどのレッスンがフィリピン人講師によるプライベートレッスンで行われる。これは、教師の数と学生の数が同じ(一部グループレッスンもあるので実際は学生の方がやや多い)という、フィリピンならではの凄いシステム。短期間で語学力をブラッシュアップしたい人、初級者でグループレッスンに馴染まない人にとっては、特に効果が高い。 留学生の国籍 韓国資本の語学学校が多く、韓国人留学生が最も多い。近年、日本資本の学校も続々と開講しており、日本人学生も増えてきた。その他は、台湾、中国などアジアの学生が多い。 ロシア資本、アメリカ資本の学校もあり、こうした学校では、ヨーロッパ出身の学生の割合が高くなっている。 一般英語、ビジネス英語、試験対策コース(IELTS,、TOEIC)など多彩 フィリピンの語学スクールでは、一般英語コースに加え、ビジネス英語コース、試験対策コースなど、学生のニーズに応え、様々なコースが開講されている。 フィリピンでは英語学校の数が増える一方、韓国経済が不振なこともあり、留学生の数は伸びていない。学校間の競争も激しく、学生獲得のために、コースの拡充、施設の充実を強化している学校は多いが、本物かどうかの見極めも重要だ。 大卒の若い女性教師が多い フィリピンのプライベートレッスン中心の語学研修システムは、教育水準が高く、低賃金で働いてくれる労働力があってこそ成り立つもの。その多くは20歳~30歳代の若い女性教師がになっている。一方、ネイティブ教師はグループレッスンを担当することが多い。 授業時間数が多い
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